診察が終わり、母と帰宅しながら
「とりあえず早急に、食道がんに強い病院探そか」と母が言いました。
私は「そうやなー」といいながら内心は仕事のこと家族のこと
色々なことを考えていました、「とりあえずご飯食べよか」と母は言い、
家の近所にある幸寿司に行きました。これから食道がんの治療で酒もたばこも
やめるから今日を最後にしようと、酎ハイレモンを頼みました。
酎ハイの泡を見ながらこれからどうなっていくのか、急に不安になってきました。
注文した、まぐろとウナギの握りは喉が通りませんでした。
幸寿司のテレビをボーっと見ながらコロナという聞きなれない言葉が聞こえてきました。
その後このコロナという伝染病がこんな大きな出来事になるとは夢にも思いませんでした。
兄に連絡をし、正直に「食道がんになってしまった」と伝えると、早急に病院を
探すわと言ってくれ、そこから兄と母が全国のいろいろな病院を探してくれました。
その結果、食道がんのプロフェッショナルの名医が大阪の天王寺にいることが
わかり、早速その病院に行くこと。
大阪市立大学医学部附属病院というすごく大きな病院でした、この病院は同じ不動産業界で
働いている先輩が脳の手術を受け無事に退院したということで聞いていました。
診察は大平先生という食道がん手術のプロ中のプロです。
先生は「食道がんは扁平上皮癌と腺癌、2種類あって日本人の場合90%以上が扁平上皮癌ですが、あなたはどちらの癌もあり、特殊なケースです」と言われ、頭が真っ白になりました。
「癌が転移している可能性が高いので、まずはPET検査をしましょう」ということに
なり予約をしながら、いよいよ覚悟しないといけないとおもいながら帰路につきました。
続く、、、