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がんサバイバー

がんサバイバーという言葉をご存じでしょうか?

がんサバイバーとはがんの生存者という意味ではなく、がんと診断された方や治療中、経過観察中、がん治療を終えた方、がんを経験された方のすべての総称をがんサバイバーといいます。がんと向き合って生きるという意味でがんサバイバーと呼ばれるようになりました。

がんという病気(悪性リンパ腫)は体のどこにでもできる病気です。

多くは胃や大腸や肺、女性の場合は乳がん、男性の場合だと前立腺などです。

なぜがんができるのかですが、人の体は約60兆個(およそ全世界の人口と同じ位の数)からできています。健康な人の体で1日に約5000個のがん細胞ができますが、体の中の免疫細胞が、がん細胞を倒してくれます。

しかし、まれに倒しそこなったがん細胞が生き残ります。(日本銀行が発行しているエラーコインみたいな感じ)そのがん細胞が時間を経過し塊になります。それが、がんです。

よく遺伝といいますが遺伝よってがんになる確率は約5%です。やはり生活習慣が大事です。1番は喫煙です。よく百害あって一利なしといいますが、まったくその通りです。そして喫煙者でもない周りの人にも副流煙は健康によくありません。その次はやはり過度な飲酒です。適度な(ビール中瓶1本か日本酒なら1合、ワインならグラス1杯)飲酒なら体に害はないですが、やはり1杯飲んでしまっては、その程度ではやめれません(笑)そして、適度な運動、食事(加工肉など)、ストレス、睡眠の順番です。

私は、1年前に食道がんと診断されましたが、それまでの生活は毎日飲酒、たばこ(20本)運動は全くしない。加工肉(ウインナー、ベーコン大好き)ストレスでまた酒を飲むの繰り返し。食道がんになる確率は、一般の人に比べてたばこを吸う人は約5倍、お酒を飲む人は約3倍、両方の場合でお酒を飲んですぐ顔が赤くなる人は、100倍以上と驚異的な数字に跳ね上がります。

私の場合、そのすべてに当てはまるので今考えると、そらがんになるわと思いました。

がんと診断され手術の2日前に入院したんですが、4月でちょうど桜が満開でした!40年生きてきて「死」を意識したことはあまりなかったのですが、来年もこの桜を見れるのか?子供の幼稚園の入園式まで自分は生きていられるのか?など考えていると、自然と涙がでてきました。

しかしがんというのは自分の体の中で起こっていること、自分が自分に勝たなくては、自分が自分に負けたら終わりやと、必ず来年の桜を家族そろって観ると強く決意しました。

それから12時間の手術を執刀医や助手の方、麻酔科医や周りの方のおかげで乗り越えることができました。

退院してからは酒、たばこは一切やめ、毎日ジムに行き、加工肉も一切食べないようにしました。1度がんになると、肉眼では見えないがん細胞が残っていて、再発する可能性が高いので、今は3か月に1度の経過観察中です。

そして、無事に1年が経ち満開の桜と入園式に生きて参加することができました。

がんと闘っておられる、すべてのがんサバイバーのみなさま、共に笑って生きていきましょう!

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